直属の上司のKさんは今までの私を観てることもあって、

すんなり、

「仕方ないな」

と言ってくれました。

難物かなと思っていた、専務も、

「ショックだけど将来のために考えたならしょうがないね」

と言ってくれました。

まぁ表向きは、

「今の工房のやり方しか知らないから他の家具製造のやり方も将来の為に知っておきたい」

でしたが、それでもちゃんと話を聞いてくれたのには驚きました。

少し嬉しくもありました。


が。

社長は。

「人間として、非常識で、無責任で、人間のクズだ」

と言い切りました。



私は人間のクズだそうです。



自分で呼び寄せた一級建築士を考え方合わないとか言って首にしたり、

自分の意見通らなかったら癇癪起こしたり、

コストダウンとか言って、どうしようもない材料を使わせたり、

製材工場が雨漏りで湿気充満してるのに、そこにある材は最高級と言ってたり、

現在となっては違法建築な箇所の取り壊しを何度も命ぜられてるのに、いまだに何もしなかったり、

工房の雨漏りを大工さんに直してもらってたら、それを無駄だと言いきったり、

家具の長のKさんに何も言わずに工房を拡張したりして、それを恩着せていたり。


一応、大学で建築習ってきた人間です。



こんなん観ると背筋からゾっとしますよ？

最近地震多いしね。

何かあったら確実に潰されて死ねます。

何度も警告受けてるらしいのですが、一向に改善されたことはないそうです。


前会社の倒産からこちらに移って1年、ほとほと呆れました。

なにより「お客様本位」といってる会社では「全くない」ですね。

雨が降ったら滝や湖のできる製材所。

乾燥室は風を送るだけの簡単なもので、そのあとも工場内に放置なので乾燥率は良くないですし。


身近な周りから聞く話、聞く話、ろくなものではありません。

中から観ててもそうです。

良いことを言われるのは新築したお客様ばかり。

建てた直後はおかしい所そんなに出ないですしね。

材が膨らんだり空いたりするのも無垢の家だからしょうがないと。

心が痛い。

材の乾燥にムラがあり過ぎるだけなんですよ…。

家具の一職人としては、最悪な材料環境でした。

まぁ工房内も雨漏りや湿気や段差が多くてどうしようもなく、その場をごまかすのにいっぱいいっぱいだったり。

…こんなん責任もって仕事できません。

お客さんに対しても、

自分にも。




お前も来るから工房立ち上げた。

こんなん言うのならウチに来てほしくなかった。家具やらなかった。

ここまで工房設備に数千万投資してる。

俺が昼も夜も働いてる背中観てきてるだろ。

それを解ってて「辞める」など言うのは、

「梯子で上にあげて梯子蹴落とすようなことするな」

「人間として、非常識で、無責任で、人間のクズだ」

と。


好きで入社したわけでないし、

それに際してなにも説明されたわけでも、待遇についても直接会話したこともなく。

むしろまともに会話したのは初めてだったわけで。

いつも、家具の専門家でもあり、長でもあるKさんに何も言わずに勝手に何かしてそれを恩着せるとかあほかと思うし。

工房に数千万投資したとか、それだけあればあんな段差だらけで雨漏りだらけの工房出来るわけないし。

しかも前会社から持ってきた機械類も買ったわけではなく、前会社に入っているお金はその当時のショールームにあった家具のお値段だけだしね。

昼と夜、勝手にフォークリフトで材をあっちこち動かして工房のホントの入り口をふさいだり、どこに材料あるか本人にしか解らなくしてるのを仕事というのかと。

自分の知らないことに関して責任持てるわけもない。

勝手に上にあがって勝手に降りれなくなったと騒いでるガキ以下なのです。


辞意を伝えてひとしきり罵倒説教されたあと、

アホ禿げはKさんと話して、

ひとまず4月まで待て、

と。

明日にでも辞めたいんですけど。


まぁ、私も心せまい人間なので「人間のクズ」まで言われて固執することもないので、

せいぜいKさんや仲良くなった人に対しての義理果たしたらさっさと消えます。

腹の虫納まらなかったら消防局とか労働局とか土木局に走りこみます。

今回のことは、美的センスも無く、部下の心情も考えられず、人がいろいろ悩んで話したことを罵倒し、卑下するような社長とはっきりと確信持てただけでも良かったのかもしれません。


とりあえず、子供が産まれて、その子に胸張れない職場はもうNGです。



流れ作業でも、どんな仕事だとしても、


そこに仲間が居て、なんでも言い合えて、それに誇りの持てる仕事をしたい。

人生に覇気と意欲をもって過ごせるようになりたい。

それを子供に見せられるようになりたい。

最低限、それだけは。



以上、駄文、すいませんでした。